経営における勝ち組とは何か?

本ブログ名を

「勝ち組経営ノート」

としました。

今回は本サイトオープンを機会に、

このネーミングの由来を説明しておきたいと思います。

もし、現役の経営者に

「経営における勝ち組とは何ですか?」

と尋ねたらどう答えるでしょうか?

つのだ

多種多様な答えが返ってくるでしょう。

私の答えです。

目次

「勝ち組」の定義

「勝ち組」とは

「独立独歩の企業体であり、自らの理念を揺るぎなく追求している」

ことである。これを

“勝者の雄姿”

という。

「経営の勝ち組」の定義

「経営の勝ち組」とは

「絶対的な存在価値によって広く社会の支持が得られていること。
 そして、顧客満足度が高く、社員の幸福度の高い企業」

のことである。

これを“勝者の証”という。

つのだ

これが、私が経営者としてこだわってきた定義です。

独立独歩は雄姿の真骨頂

せっかくこの世に誕生し、しかるべき使命を持ち

強い信念によって企業活動を継続・発展させていくのであれば

“勝者の雄姿”であって欲しい。

つのだ

そして、“勝者としての証”を力強く示して欲しい。こう願っているのです。

実際、私が経営者として35年間、

実践してきた根底にはこのような大志がありました。

独立独歩の企業体というのには二つの意味があります。

一つはどこかの企業に帰属もしくは隷属しないこと。

つのだ

簡単に言えば下請けの仕事はしない。

同時に販売の委託はしないということです。

多少、そのような関係が部分的にあっても

根幹の商取引においては独立独歩、

そのことによって対外的な商取引関係者とは

常に対等な関係

を維持できる立ち位置を守ることです。

つのだ

私自身、このことを必死に守ってきました。

(勿論、下請けや販売委託を全面否定していません。業種によって、また戦略上、その方が効果的という場合があります。)

もう一つは業界の流れ、同業者の動きに翻弄されない

巻き込まれない、同調しないといった企業姿勢をもつことです。

分かりやすく言えば

“一匹狼の存在を愛する”

とも言えます。

つのだ

かっこよく言えば、“ここに雄姿の真骨頂あり!”といった価値観です。

使命・責任、命題に存在する確信的矛盾

「自らの信念を揺るぎなく追求」

という部分は企業が持っている“確信的矛盾”を打破するために

どうしても必要と考えています。

“確信的矛盾”とは、渋沢栄一が唱えた『論語と算盤』の考えにも通じるものです。

つまり、企業は“企業活動”において

広く世のため人のために貢献していく使命があり、

同時に顧客と社員、株主と取引先を幸せにしていく責任があいます。

つのだ

一方で、“事業展開“において利潤追求という命題もある。

この使命と責任の遂行は

命題の追求とトレードオフもしくは二律背反の関係になりがちです。

私もこのトレードオフに悩まされました。

つのだ

利益がでないかぎり使命と責任は果たせない。

その結果、利益をついつい優先してしまい使命や責任を蔑ろにしてしまう。

まさに経営者の信念の確かさが試されることがあります。

この部分を“確信的矛盾”と呼んでいるのです。

絶対的存在価値は絶対的優位性によって

「経営の勝ち組」でいう絶対的な存在価値とは

その企業のもっている独創性や特異性による優位性を表しています。

つのだ

よく言われるコアコンピタンス(絶対的優位性)と言ってもよいでしょう。

*コアコンピタンス(Core competence):企業活動における中核となる強みのこと。競合他社を圧倒するレベルの高い能力や競合他社が真似ることのできない確固とした実力を意味する。

そして、この絶対的優位性が広く

利害関係者(ステークホルダー/Stakeholder)に支持されている

状態です。

結果として

顧客満足(CS)と社員の幸せ(EH)が最大化

されている企業はまさしく「経営の勝ち組」と言えます。

確信的矛盾こそ経営者の成長源

このような意味合いをもって

「勝ち組経営ノート」

と命名したブログを立ち上げたのです。

もっともらしく勝ち組の定義を語りましたが

つのだ

正直申し上げまして、何度も“確信的矛盾”に負けてしまったことがありました。

  • 「勝てば官軍」
  • 「儲けてなんぼの世界」
  • 「赤字は敗者、社会悪」
  • 「利益が出なければ全て寝言」

このような言葉が脳裏から離れなくて

「確信的矛盾」

つのだ

に負けてしまっていたと思います。

でも、今振り返りますと、この「確信的矛盾」こそが

経営者として正しく成長していく源なのかもしれません。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中小企業の社長に向けて、「毎年黒字企業」になる方法を発信しています。20代で株式会社3社を起業。約35年間、経営者として活動中。国立大学でも客員教授を約20年間務めています。バンドでギターを弾きまくってます。

目次